危険なAI

危険なAI
朝活は『続日本後紀』『日本書紀』『聖書』
昨日から記憶が曖昧な国史の記述をいくつかのAIに聞いてみる。
えっこんな事件あったかな??
とか、そんな年あるのかな??
というびっくりするような間違いの連続です。
イラっとしそうになりましたが、パラレルワールドにきた気分になれます。
昨日は桓武天皇の御代が宝亀とでてきたり
今日は雄略天皇の紀に記述のない月と事件をだしてくる。さらに原文っぽい漢文までついてくる。
原文にも全く記載なし、どこから情報を拾ってくるのか情報源をしりたいものです 。
毎朝、読んでいるから違っていることにも気がつきますが、これ知らなかったらそのままレポートやホームページに使っちゃうかもしれませんね。
まさにパラレルワールド
都市伝説的に広まったら100年後には主流になってそうな気もします。
そもそも文献に真実はない。
「ほんとかもしれない」だけ
発掘調査で裏付けられないことは多分本当の域を出ないものです。
昨今の政治や疑惑も真偽がはっきりしないことが多いのに1000年以上前らしき書物を何度も写本したもので歴史の真実を測れるものではありません。
『先代旧事本紀』のように後世に年代を遡った日付になっていたり、平安時代に祀られるようになった神が『古事記』に記載されていたりします。
昨日、今日でAIを使ってみるといつの時代もこうしたバグは起こるものだと感じました。
なんだか古い本には隠された真実が書いてありそうですが、古いから本当ということはありません。
小鼓の古い文献でも、フレーズが1行足りなかったり増えていたり故実は貴重なものですが修正するところは修正して使わないといけません。
古文書を活字にしたものも漢字が違っていることは普通にあるので要注意です。
それにしても歴史や文化に関することは安心して使えるようになって欲しいものです。
今日も明日の能「三輪」に関する文献を読んでいると「神籬(ひもろぎ)」の「ろ」に「品」の漢字があてられてました。
「品」のパーツ「ロ」で「ろ」??室町時代にはありそうな使い方もしますがなんだか変な感じです。
別の出版社の本を見てみると「呂」になっている。原文は見られないのでわかりませんがこちらが本当っぽいですね。
国史の本は何年も校正しなおしはなさそうなので間違ったことがAIによって間違ったことが定番になってくるのかもしれないですね。
※画像はAIで生成しました。
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