ネット広告と昭和の新宿

昭和の新宿とネット広告
「先輩!もう一軒!」
「社長!これからどうですか!」
昭和の新宿には変な持ち上げ方で酩酊者を誘う呼び込みがあちこちにいた。
朝、西川知見の『町人袋』を読んでみる。
西川知見は江戸時代の天文学者。なぜか生きる心得のような本も書いている。
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ある人の云。町人に生れて其みちを楽まんと思はば、まづ町人の品位をわきまへ、町人の町人たる理を知てのち、其心を正し、其身をおさむべし。
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中国古典の人の五つの品位を分類して日本の場合に置き換えている。
天子→天皇、皇族
諸侯→大名
卿大夫→旗本
士→無官の役人
庶人→それ以外、商人、農民など
どんな大経営者でも商人は「庶人」と分類されています。いわゆる一般人。
ここのところSNSには「帝王学」的な広告が表示される。
仕事で成功した人は江戸時代は町人、庶人。皇族になることはない。いつの間にか家を建てたら一国一城の主と言われるようになり、令和ではついに帝王を目指す人が増えてきた。
『町人袋』を読んだ朝、昭和の新宿の音が頭の中に再生された。
「先輩!」「社長!」
「帝王!」
何かに酔っているとまた次の店に誘われる😃
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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