中古・中世の敬語
- 中古・中世の敬語 (研究選書 (48))/藁谷 隆純
- ¥3,150
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あなたもできる!朝活読書。
vol.264 2011年6月5日配信
『中古・中世の敬語』
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▼《1》今日の一言
▼《2》今日の一冊
▼《3》編集後記
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▼〈1〉今日の一言 #264
「あなたにとって中世とは?」
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▼〈2〉今日の一冊
『中古・中世の敬語』
藁谷 隆純 著
研究選書
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著者 藁谷隆純さんは1941年生まれ。
山形県立米沢女子短期大学講師の後
創価女子短期大学助教授です。(発刊当時)
「日本霊異記」「源氏物語」「更級日記」
「十六夜日記」「とはずがたり」日蓮遺文などの
なかの敬語が誰に向けどんな使われ方を
しているかの研究の集積です。
●この本を一言でいうと
「主語のない理由」です。
●おすすめのポイント
現代語訳ではわからなくなってしまう
立場のニュアンスや誰に向けて
話した言葉なのか原文を読むヒントが
提示されています。
古典の中では主語が無かったり
現代の言い回しでないために翻訳者の
判断で誰が誰に向けた言葉なのかが
解釈されています。
テレビなど映像がない時代は
文章や話は場面を思い浮かべて
やり取りしていたのだと思います。
何人か立場の違う人が集まっていれば
その映像が頭に浮かび言葉の使い方で
誰と誰がしゃべっているという事を
読んでいたのだと思います。
本を読んでも映像を思い浮かべることが
日常的でない方にはおすすめです。
ぜひ読んでください。
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▼〈2〉編集後記
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
小説の中には服装などが詳細に書かれた
物が有ります。
今も昔も変わらないのですが、古いものの方が
誰が誰に何か言ったという表現が
少ないように思います。
人間以外のものにも敬語は
良く使われています。
「です」「ます」もありません。
「たまふ」を「です」「ます」
に変えるとよくいう「さ入れ言葉」は
作りやすいみたいです。
同じ月でもおぼろ月夜と満月は格が違ったり
信仰対象になっているかでも敬語が違うようです。
時代が変わっても言葉は人それぞれの
感覚によるところが大きいですね。
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▼おまけ
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