【五千円札の富士山には、なぞがいっぱい!】
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毎日1分!朝活読書。
vol.305 2011年7月16日配信
『五千円札の富士山には、なぞがいっぱい!』
渡辺 一夫 著
アリス館
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『イヌものぼらない急斜面を10メートル
のぼるごとに、本栖湖を見おろす位置が高くなり、
五千円札の本栖湖をみおろす高さにちかづいて
いくのがわかりました。富士山と大室山と竜ヶ岳の
りんかくも、のぼるにつれあわさってきました。』
本文より
▼「紙幣の図柄の決定権は?」
五千円札に描かれた富士山についての疑問を
追求した児童書です。
日本人なら誰でも知っている富士山ですが、
5千円札の富士山はどこから、誰がとった写真をつかって
誰が図柄を決めて、誰が原版を作ったかという
事になるとマニアックに調べた人以外には
知る由もありません。
お札には図柄の人物の名前は書いてありますが、
デザインした人の記載は書いてありません。
(本当はどこかに書いてあるのかもしれませんが、、、)
著者はこの原画の写真を撮った尾崎紅陽さんを
手掛かりに原版を作った工芸官の中田昭吉さんらが
どこで写真を撮ったのか現地調査の結果突き止めます。
過去、聖徳太子と並び図柄に7回採用された
富士山の秘密の数々が解説されています。
「調べるって、ホントにおもしろい!」
勉強する意欲や興味を持ったことを
掘り下げていくためのモチベーションが
上がる一冊です。
葛飾北斎「甲州三坂水面」も実は
水に映った富士山は違う姿をしています。
ぜひ読んでください。
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▼編集後記
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
やはり富士山は雪がないと
ただの山に見えてしまうのでしょう。
「甲州三坂水面」も山だけみたら
どこの山かはわからないですよね。
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/4th_fujisan/01fugaku/4th_fujisan_01fugaku36_29.htm
ぱっと思いつきませんが
カタチだけみて「これは○○山」
といえるような特徴的な形をした
山ってどこかご存知ですか?
「紙幣の図柄の決定権は?」
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