満月を新月という能の中、西の空には満月浮かぶ

月はなかなかキレイにとれないんですよね

満月の日に神棚の榊を取り替えることにしています。今月は月齢からすれば7日より8日の方が丸いようです。旧暦とは1日ずれますが昔の人はそんな細かくなかっただろうと思います。ほんとはかなり繊細かもしれませんが実際に聞く人がいません。それなので同じ月を愛でてどんな気持ちか感覚の方をあわせてみます。

先祖の思いを伝える月

今はほとんどがスマホのカメラで用が足りてしまいます。それでも月をとるときはデジカメですね。ただちょっと気がかりなことがあります。それは毎回、満月をとっていると区別がつかないんですよね。

この区別なく同じに見える感覚が、実は時代を超えたメッセージを受け取るのに必要じゃ無いかと思うようになってきました。

簡単に言えば、「昔も今も月は同じ」という感覚です。それなので昔の人の思い描いた感覚を月が教えてくれるように感じます。

月が教えてくれるというとスピリチュアルな感じがしますが、かなり現実的なことです。同じ光なら同じ感覚になるという意味です。

真っ暗闇の中に入ったら、「昔の人は」ではなく「人は」という主語にかえてます。そうすれば、どんな時代の人も共通した感覚はあるはずです。

さて、そんな感覚も現代では写真にして残せるようになりました。これもキレイなものをみる、残すという感覚では良いともいますが、いまこうしてブログの記事をつくりなから全く別の感覚が湧いてきました。

それは、、

実は記憶に残さない方がいいもの

実は風景は写真に残さない方がいいのではないかということです。趣味でキレイな月の写真を撮っている方を否定するわけではありません。私もとってますから。また今後も月の写真は撮ると思います。

どういう感覚かといと、その時々の空を100%感じるには写真などで時間のずれた感覚を持ち込まない方がいいような気がしてきたからです。

11時なら11時の空を、22時なら22時の空を感じる。それが別の時間や日にちの空の様子を見てしまうことに違和感を持ち始めました。

例えば、夏に雪の写真ばかり見ている。そうすると雪の景色が思い浮かびます。暑い時期に一瞬冷たい感覚があるかもしれません。それよりも「今は夏」という感覚を大切にしてみたくなってきました。

便利さの弊害

現代は便利になりました。写真もすぐ撮れますし、それを人に見せることも簡単にできるようになりました。その代わりに「今」を感じる感覚は失われているように思います。かつて写真がない頃には、今を感じる、それ故に強くに残る。その脳内イメージを持っているから残したいとも思わなかったかもしれない。そんなことが月を見ていると頭に浮かんで来ます。

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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