日本書紀 完読会 28週目 感想
20240211
034→039
040→045
046→051
052→057
058→063
064→069
ただいま『古事記』を並行して読んでいるので神武天皇以来の殺戮紀になってきた。
この辺りは神話の世界に比べると小説のように具体的で細かな描写が続く。
天皇ごとに書いた人のカラーが出るのかあえてそうしているのか。歌の多い仁徳天皇と比べると多くの人と会話がきこえてくるような感じがする。
仏教が本格的に始まる。ここでは舎利が砕けなかった話、水に浮いたり沈んだりという奇跡が起きる。『聖書』もそうだが奇跡を見ることによって信仰がはじまるとしったらマジシャンの多くは教祖になれるかもしれない。
11歳の子どもを出家させその弟子もつくった話は、先日訪問した斎宮をイメージしてしまった。
そして石仏の破壊、から疫病
昨今だとキリスト系新興宗教と政治家の関わりが報道されたばかり。この時の仏教への信仰ははたからみたら狂気。
罰せられた尼たちも気の毒なものだ。この信仰もあってか物部と蘇我馬子の確執は深まる。
穴穂部皇子の皇位への欲は描かれているが結末が描かれていない。殺されてしまったのか??
厩戸皇子、先日、墓が公開された来目皇子も誕生。
穴穂部皇子は大碓命とイメージがかぶる。政権争いの内乱が続く。
戦前の歴史の教科書に掲載される場面に近づいてきた。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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