日本書紀 完読会 33週目
20240324 33週目
214-249
神語かむことという言葉が面白い。秦河勝も登場。不思議な虫の記述もある。急須(あからさま)という言葉も興味深い。この辺りから歴史の教科書での記憶が蘇る。
天皇記、国記、珍宝を焼くと記載されている。この時にあった書物が残っているだけでも奇跡のよう。
孝徳天皇の御代、仏法を尊び、神道を軽りたもふ、という政治方針は国内にもだいぶ影響したのだろう。
「鬼誅し」に例えられるような日本書紀が作られた時代の慣用句がある。このような慣用句は訳すものではないようにおもう。例えの一覧のようなものも欲しいと思った。
明神御宇日本天皇(あきつかみあめのしたしたしらすすめらみこと)という表現が印象に残る。
舒明天皇の御代、天体と海外の記述に比べると国内の人間模様が主に描かれる。このような違いはどこから出てくるのだろうか。
男女のおおみたからに関する記述からすると奴隷的労働力を行っている。昨今の講演会で国民を宝物のようにという変な解釈がある。やはり日本書紀を読むことはきちんと日本を知ることに通じる。
感想いただけると嬉しいです
The following two tabs change content below.
森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 鳥追 - 2024年12月25日
- 日本書紀 完読会 11週目感想 - 2024年12月25日
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日