【熊坂】から頭に浮かぶこと
能「熊坂」から頭に浮かんできたことを順番につらつら記録しておきます。
熊坂 大泥棒100人位の盗賊を従えてる人
これは義経が牛若丸と呼ばれていた子どもの頃の話し
大泥棒 熊坂の子孫 熊坂さんにあったことがあります。とある市の市長さんでした。犯罪者も年月経つと自慢になる。これってルパン三世やネズミ小僧次郎吉なんかもそうですね。
政治や歴史の中の極悪人でも末裔はプロフィールに入れている人もいる。隠したいことから自慢に変わっていく。
襲われた方の吉次兄弟は大きな商売をしていいる。ドラマの水戸黄門のような無防備な旅ではなく武装集団として物資を運んでいます。
今だと商社のような大きな商売でしょうか。
この能の中で旅のお坊さんは弔いを頼まれます。名前がわからないとできないと断ります。頼んだ人は「受け喜ばばそれこそ主よ」受け取った人が弔われる人だというのです。頼んだ人が熊坂長範の霊の仮の姿な訳ですが
ブログの記事も似たようなところがあるかもしれないですね。誰かに読んでもらいたいと思ったとしても宛名を書いて出すわけではありません。こうして記事を投稿してみると実際誰が読んでいるかは分かりません。
実際に読んでくれた貴方に少しでも役に立てば幸いです。具体的に名前を記してはいないけど誰かはわからないけど受け取ってくれる人のために何かする。
手紙や葉書に宛名なしで投函したら自分に戻ってきてしまいます。ブログはこの「熊坂」に出てくる旅のお坊さんと似た感覚もあるような気がしました。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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