THE BEAUTY OF THE ‘BURST
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朝活読書 vol.74 2010年11月27日配信
『THE BEAUTY OF THE ‘BURST』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #74
「手飼いの虎?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『THE BEAUTY OF THE ‘BURST』
岩撫安彦 著
リットーミュージック
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著者 岩撫安彦さんは1953年生まれの楽器コンサルタントです。
ミュージシャン、楽器小売店、またストラトキャスターで
有名なフェンダー社のマスタービルダーとしても活躍して
いました。
通称「バースト」と呼ばれるギブソン社のレス・ポール・モデル
1958年から1960年モデルの写真集です。
もとはアメリカの音楽家レス・ポールさん(1915~2009)の
シグネーチャーモデルでした。
発売当時のゴールドトップを弾いている画像はインターネット
でも閲覧することができます。
1958~1960年までサンバーストカラーで売り出され
3年間で製造中止になった幻のギターです。
3年間の年代別にシリアルナンバー付きで86本紹介されています。
ギターファンにはたまらない一冊です。
後半の読み物も充実していて写真集でありながら
資料も充実しています。
塗装の解説、ピックアップ、パーツ、歴史、構造、など
分解しなければ見られない裏側やネック厚、ボディー厚
などの個体差データまで掲載されています。
時価3千万で取引されるといわれるサンバーストレスポール
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
この本を改めて読んでみると「猫の写真集に似ているな」
と感じました。
好きな人は「これはアメショーのトラちゃん」など本に登場する
猫の名前まで覚えてしまい、人に語ったり酒の肴にできることだと
思います。
どれも同じ形で表面に浮き出た杢目の違いや色の違いはあるものの
工場で作られているので猫以上に同じ形です。
興味ない人にとってこの本は「金太郎飴」に見えるのではないか
と思います。
楽器好きというのは面白いですね。
1952年製のレス・ポール・モデルを所有していたことがあります。
マニアックな仕様の違いを除けばバーストとほぼ同じ作りの
ギターです。小さい音で弾いているときは端正な音ですが、
ボリュームを上げたときの音の太さや暴れぶりは現行の楽器には
ない味がありました。
ところがレコードやCDなどで聞くレス・ポール・モデルの音は
発売直後から10数年のわりと新しい楽器の音が多いと思います。
1970年代にヒットしたものは間違いなくこの範囲です。
人々は求めるビンテージトーンとは、ビンテージの楽器が新しい
時に出していた音なのかもしれませんね。
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