小岩神社と心学

小岩菖蒲園の帰り道に小岩神社があります。

御祭神は
天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)   住吉大神(すみよしのおおかみ)
天児屋根大神(あめのこやねのおおかみ)  八幡大神(はちまんのおおかみ)
衣通姫大神(そとおりひめのおおかみ)

その他には
稲荷神社(いなりじんじゃ)  和霊神社(みたまじんじゃ) 水神社(すいじんじゃ)
浅間神社(せんげんじんじゃ) 日枝神社(ひえじんじゃ)  道祖神社(どうそじんじゃ)

天照大御神は能「三輪」「絵馬」
住吉大神は能「高砂」「白楽天」などなど

こんな言葉が「足ることを知る心こそ宝船 世をやすやすと渡るなりけり」脇坂義堂

脇坂義堂という方は心学者だそうです。
手島堵庵という方に師事
その手島堵庵という方は
石田梅岩という方に師事したそうです。

江戸時代から心理学や自己啓発のようなものがあったようです。

石田梅岩著「都鄙問答」は2年ほど前に知人が読みたい本という話を聞き本棚には入ってました。

ぱっと開いてみると古い文体なので初めからコツコツは読みにくいものですが、、、全編「問」と「答」になっているので「問」の何行かを理解できれば、答えの部分は納得できることが書いてあります。中盤あたりに面白い問答がありました。

「問」四書五経はもとより幼少より学問に親しんで徳を積んだ人なのに借金や人付き合いの面で問題がある人がいる。そして10人中9人に嫌われるような人はどうしてなんでしょうか?

「答」あなたは徳というものを知りませんね。見分けがつかないのもし方ない、その学者は徳に至る学問をしていない文字芸者と言うものです。

「問」それでは書物以外の学問はどうすればよいのでしょうか。

「答」書物を読むのは学問です。しかし、書物を読んでも書の心を読まなければ学問とはいえません。それなので文字ばかりを知っているものは一つの芸なので文字芸者というのです。

石門心学の創始者が行った10年間の心学講義を「問」「答」にまとめた本だそうです。

ちょっといったことのないところに行くだけで様々な発見があるものです。

 

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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される