蒔絵保護

蒔絵保護

暑い時期の舞台は手の甲の汗が胴をつたって革が濡れてしまうことがあります。

そうなると銅にも汗がしみてきて想像しても痛みが激しい感じがします。

市販の座布団のような物はあるのですが滑って動くので曲によっては打ちにくいときもあります。

そこで、、

革製で自作してみました。

厚手の革で滑りません。

何百年も保持してきた道具は次世代に引き渡せるように

大切に使っていきたいですね。

まずは型紙を作って加工のイメージをします。

穴あけポンチで穴を開け革紐を通す簡単な作りにしました。

ここで思ったこと、、、

全く試行錯誤せずにぴったりなものができました。

作り始める前は、

試作品をいくつか作って試してみて

ぴったりなものができるだろうと思っていたのですが、、

よくよく考えてみれば、

日頃から、こんなものがあったらいいだろうということが

頭のなかにあってイメージがはっきりできていたので

実際に作ったときのギャップがなかったようです。

こうなったら理想的

舞台でも曲や出演者ごとに「こうなったら理想的」

やってみてなおすことも多いと思いますが

日頃から理想を求めてイメージして行きたいですね。

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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される