岩波文庫「わらんべ草」初版本と51年ぶりの復刊を並べてみましました。 狂言方が書き残した能楽の秘伝書です。日記のようなものも多く記載されています。この本の中で今では歌舞伎や舞踊でカバーされている能の「石橋(しゃっきょう)」復活の経緯が面白いです。 この曲はかつて秘曲にしすぎて誰もできる人がいなくなるというほぼ消滅し...
森澤勇司の記事一覧( 20 )
16 0420 268→273 274→279 280→285 286→291 292→297 298→303 ちょうど6月に舞台の予定されている「氷室」の話が出てきた。能は亀山天皇の時代の話なので氷に対する奇徳に対する畏怖の念を感じる。飛騨国の宿禰は山の上で出会うカエルの寓話を思い出した。この怪物のようなたとえは...
https://youtu.be/sAVcKnz-8EA 自粛以前はほとんど行ったことの無い河原ですが、ここのところ毎朝来ています。人もさほどいないですし5キロくらい歩けるのでちょうど良い運動です。 今日は橋にうつる光が幻想的でした。 舟が通り過ぎると波紋が出来ます。ゆっくりしているのにだいぶ長い距離で長い時間余韻が残...
■酬周參軍詩日暮憂人起,倚戶悵無懽。水傳洞庭遠,風送雁門寒。江南霜雪重,相如衣服單。沈雲隱喬樹,細雨滅層巒。且當對樽酒,朱絃永夜彈。 芭蕉posted with ヨメレバ観世左近(24世) 檜書店 2017年06月 楽天ブックスAmazon https://nohgaku.com/?p=9447
図説・日本刀大全(2)posted with ヨメレバ歴史群像編集部/稲田和彦 学研プラス 2007年04月 楽天ブックスAmazon
気が向いて北鎌倉の東慶寺に行ってきました。「法華経」を翻訳された植木雅俊先生の後著書の中に中村元先生の記述が記憶に残っていました。梅がきれいなお寺です。かつては女性の駆け込み寺だったとか。この梅の柔らかい景色は多くの逃げてきた人をホッとさせてきたのでしょう。 墓地には、岩波書店の創業者、出光家、能楽研究の野上豊一郎ご夫...
このところ人の少ないコースで朝の散歩をしています。5キロから10キロ歩けるので家の中にいるよりは体調良くなってきました。今日は空の雲がなんともいえない空気感でした。神々しいというのでしょうか。一昨日も5月16日の「石橋(しゃっきょう)」が中止になった連絡が入りました。「石橋」は節目になる曲ですから特別な思いのある曲です...
能「放下僧」に出てくる「坐禅の公案」という言葉があります。ごく簡単に言えば答えにくい難問、究極の選択のような質問です。ちょうど金閣寺・銀閣寺のご住職の著書を見つけたのでご紹介させていただきます。「人生は引き算で豊かになる」です。直接、能のことが語られているわけではありません。それでも放下僧に登場する兄弟と敵はこの禅の知...