心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「ただ緩緩と侵されて眠れるが如くなり」咸陽宮より 始皇帝暗殺を描いた能です。中国の物語をそのまま引用したのではなく平家物語の中にある始皇帝暗殺の部分が能になっています。 暗殺者 荊軻が暗殺の隙きを伺っているときに女官の弾く琴の音に酔いしれて眠ったようになってしまうという場面で...
森澤勇司の記事一覧( 56 )
心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「忝なしや師の恩 影をばいかで踏むべき」雷電より 天神様で有名な菅原道真公の霊が、恩師を訪ね世話になった昔を回想する場面の言葉です。 影と陰というのは漢字が使い分けられているというのはご存知でしょうか。 影はそのもの月影、星影、面影などそれ自体をさします。 陰は光があたる反対...
心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「いとけなかりし時よりも父に離れて無慙やな」橋弁慶 笛之巻より 能「橋弁慶」の前半が全く違う台本になっている一曲です。 平家の跡継ぎたちに混じり寺で勉強している牛若丸ですが、、よなよな五条の橋で辻斬りをしていることをしった母は牛若丸をしかり嘆きます。 そんなときに幼いときに父...
心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「さらば懺悔のそのためにもとの姿を見せ給え」現在七面より 身延山の奥、七面池のいわれを語った一曲です。 日蓮上人に三熱の苦しみから逃れられるように頼む女は 七面池に住む蛇神でした。 日蓮上人が女の姿で現れた蛇神に、苦しみを取り除くために まずもとの姿を見せるように言う場面で...
もうかなり前になりますが、健康の話から妊活の話題になって聞いていたことがあります。能楽の中にもさまざま子を授かる話があります。そのとき体の中を駆け巡るホルモンや血液、、それを擬人化したものも神としての名前に当てはまるものではないかと思いました。ヴォイニッチ手稿 も医学書だという説がありますし、能楽もよくよく呼んでみると...
家人、利女貞。 彖曰、家人、女正位乎内、男正位乎外。男女正天地之大義也。家人有嚴君焉、父母之謂也。父父、子子、兄兄弟弟、夫夫、婦婦而家道正。正家而天下定矣 象曰、風自火出家人君子以言有物而行有恒 家人(かじん)は、女(じょ)の貞に利(よ)ろし。 彖(たん)に曰く、家人(かじん)は女(じょ)、位(くらい)を内(うち)に正...
革、已日乃孚。元亨。利貞。悔亡。 彖曰、革水火相息、二女同居其志不相得、曰革。已日乃乎、革而信之文明以説。大亨以正革而當、其悔乃亡。天地革而四時成。湯武革命順乎天而應乎人革之時大矣哉 象曰、澤中有火、革君子以治歴明時 革(かく)は、已日(いじつ)にしてすなわち孚(まこと)とせらる。元(おお)いに亨(とお)り貞しきに利(...
自分の役の前に休憩があるときは狂言を見るようにしています。 「伊文字(いもじ)」 登場人物は、主人と太郎冠者道端の女と旅の人は一人二役です。 忘れてしまったものをどう思い出すか。 知らない事の答えを出せと言われてどうするか。 いまの検索にも通じるようなお話です。 婚活中の主人は清水寺で妻との出会いを祈願しています。その...













