鉄輪の物語は別記するものを参照していただき、今回は安倍晴明が物語に登場する男の寿命を宣告した実際は何をもとにしていたのかということについて記します。 さて本日は安倍晴明の登場する「鉄輪」の二十八宿の記述についてです。 下京に住んでいる男が体調不良で安倍晴明を訪問する場面です。 七星、九曜、二十八宿となっているのが九星、...
森澤勇司WEB能の曲( 22 )
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おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「僧は敲く月下の門、推すも、敲くも古人の心」融より 敲く(たたく) 推す(おす) 僧は敲く 僧は推す どちらにするのか 考え抜くことから 推敲(すいこう)という言葉が生まれました。 迷ったときは ◆考え抜きましょう。 本日も素...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「蘇武が旅寝は北の国」砧より そぶがたびねはきたのくに 能「砧きぬた」の中に挿入される 中国故事です。 19年幽閉され誰もが死んだと思っていた蘇武は 彼は穴倉に飲食物も無く捨て置かれたが、 雪を齧り 節の飾りについている毛を ...
能「羽衣」最初の漁師の謡う場面で「波」「凪」 中盤の高音になる部分で「二神」 謡の中で舞う部分で「内外の神」 イザナギ、イザナミを象徴する「波」「凪」 風土記の物語の中には天人は外宮の豊受大御神だと記載されている。 能楽に登場する「天照大神」は宝生流、喜多流2つの流儀では男の姿です。 羽衣の裏側に流れている神話を感じる...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「實平、計らいて船より一人下ろし候へ」七騎落より 源氏にとって八騎は縁起の悪い数字でした。 誰かを一人下ろして七騎に調整するように 命じられた實平は議論の末、 自分の子 遠平を船から降ろします。 担当者になったら ◆覚悟を決め...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「先非を悔ゆる父が心、涙の色にも見ゆらんものを」雲雀山より 父においだされた娘は 乳母にかくまわれて過ごします。 心を改めた父親が探しだし 父親と中将姫は再会します。 権力がある父親は時として 子どもを社会から葬る ほどの罰を...
森澤さま おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「琴を枕の短夜のうたた寝」千手より 平家の武将、重衡は 処刑のために捉えられます。 身分の高い貴公子を 頼朝の従者 千手がもてなします。 吾妻鏡によれば 重衡28才、千手21才 別れの日は もう二度と会うことのない最...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「いかに、いにしえ人、わらはこそこれまで参りて候へ」芦刈より 都にでて出世した妻は 故郷に戻りうたいながら芦を 売っている夫と再会します。 自分の姿を見られたくない夫は 近くの小屋に隠れてしまいます。 呼びに行こうとする家来を...