日本書紀 21週目 感想
118−153
『言としてむくいざるはなく、徳として答えざるは無し』今でも心に留めておきたい教訓の言葉。
高皇産霊、月神は久しぶりの登場。顕宗天皇も外国との交流と殺人の記録が多いのが印象に残る。
仁賢天皇の御代。この辺りは天皇の諱もなじみが薄い。この御代も外国との行き来がおおい。また人間関係が語られるが、ここは今ひとつピンとこなかった。
そしてついに武烈天皇の御代になる。
一つも善を脩めたまわず。ことごとく皆震い怖ずという表現が記載されているほどの凄まじさだったのだろう。明治神宮所蔵の肖像画が柔らかい雰囲気で描かれていることとのギャップが大きい。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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