隙間を塞ぐ発想【玉井】
古典音読は2012ごろからしています。気がついたら13年の習慣になってます。『風姿花伝』や能の本を読む会をランダムにしていました。『地上最強の商人』を指定通りによんでから同じペースで日本の古典を音読する様になりました。
リアルだったりclubhouseだたったりズームだったり形を変えてます。今は3種類『源氏物語』『日本書紀』『聖書』を毎日読んでます。
別々の書物を読んでいるとたまに共通するところを発見できて面白い。今日はそんな中でモーセの出生と初代天皇の祖父 彦火火出見尊が海に入っていくところ作ったものの記載にシンクロを感じました。
違う地域でも人の発想って似ているところがありますね。
海を割る映画のシーンで有名なモーセは生まれた時にパピルスの籠で捨てられます。映画だと水で流れてくるのを王女が引き上げるシーンにもなってます。『聖書』では「パピルスの籠を用意し、アスファルトとピッチで防水し、その中に男の子を入れ、葦の茂みの間に置いた。」と書いてあります。
海幸彦、山幸彦のお話になっているホホデミ尊は無くした釣り針を探すため海で困っているとシオツツオ神にであいます。
そこで間无(まな)し勝間(かつま)の小船、大目麁籠(まなしかだま)と記載される隙間のない船に乗せて海の中に入っていきます。これは能「玉井(たまのい)」になっています。
全然、別の話ではありますが、水が入ってくるのを防ぐために隙間を塞ぐ話が続きました。
鹿児島神宮にはこの籠を作ったのが県の名前の由来と記載されてました。誰かが解釈した都市伝説よりも原典を読むと面白い発見があります。
解釈本というのは加工品。精製された白砂糖に着色たっぷりのイメージです。講演会はそれを咀嚼したおじさんの唾液を飲んでいるような気持ち悪さがあります。こういうの好きな人も多いですね。
大人になったら自分で原典が読むのがお勧めです。
ーーーーーーーーーー
レビの家の出のある男が同じレビ人の娘をめとった。 彼女は身ごもり、男の子を産んだが、その子がかわいかったのを見て、三か月の間隠しておいた。しかし、もはや隠しきれなくなったので、⭕️パピルスの籠を用意し、アスファルトとピッチで防水し、その中に男の子を入れ、ナイル河畔の葦の茂みの間に置いた。出エジプト記
ーーーーーーーーーーーー
尓して塩椎神云はく、「我、汝命の為に、善き議作さむ」といふ。⭕️間无し勝間の小船を造り、其の船に載せまつりて、教へ曰く、「我、其の船を押し流さば、やや暫し往でませ。味し御路有らむ。其の道に乗り往でまさば、魚鱗の如く造れる宮室、其れ綿津見神の宮ぞ。『古事記』
ーーーーーーーーーーーーー
老翁、即ち嚢の中の玄櫛を取りて地に挟げしかば、五百箇竹林株に化成りぬ。困りて其の竹を取りて、⭕️大目麁籠を作りて火火出見尊を籠の中に内れまつりて、海に投る。一に云はく、無目堅間を以て浮木に為りて、細縄を以て火火出見尊を繋ひ著けまつりて沈む。所謂、堅間は、是今の竹の籠なりといふ。『日本書紀』一書
ーーーーーーーーーーーーーー
5:00『源氏物語』あと54帖200ページで読了!!
5:15『日本書紀』ただいまオプションで『古事記』
5:30『聖書』
毎週日曜日7:00『日本書紀』
長編ですからどこからでも参加可能です。毎日、読んでいるというのは隙間を塞ぐ発想と似ている気もしてきました。
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 隙間を塞ぐ発想【玉井】 - 2025年4月28日
- 『日本書紀』clubhouseリンク集 - 2025年4月27日
- フリー&Aメイソンと教育ニ関スル勅語 - 2025年4月27日
- すれ違うタイミング - 2025年4月26日
コメントを投稿するにはログインしてください。