包むと強調される事

【包み隠すと強調されるもの】

なぜか昨日の晩からEGO-WRAPPIN’の曲が頭に流れてくる。なんかあったかな??

それじゃ今日のブログはEGOについて語ってみよう!と思ったのですが、朝活で後のものを先にするというメッセージがあったのでWrappingについて浮かんできた事を残しておきます。

EGOの意味は置いといて包むと強調される視座があります。

手のひらに載せたあんこ玉。

「はい、食べて😃」

家族でもそのままは受け取りにくいものです。

これを「皮」で包むとお饅頭

「はい、食べて😃」

家族ならいいかな。

それを一つづつパッケージで包むとお菓子屋さんの商品にもなります。

それを箱詰めするとお土産にも使えます。

さらにその箱詰めされたお菓子を包装紙で包むと高級化してきます。

熨斗紙をつけて絹の風呂敷で包むと訪問の際のご挨拶にもなります。

さらに部屋着から訪問着に着替えて絹の風呂敷で包んだ菓子折りを持って訪問すると「できた人」と思われたりします。

じゃ、この風呂敷で包まれた菓子折りは全部そのままで、あんこナシ、皮の塊が入ってたらどうでしょう。

あんこ玉は必須ですが、あんこ玉だけ欲しいわけではない。

それぞれ包む事で中身の意味が変わってきます。

中身をお金に変えても同じです。キレイなお札をキレイなのし袋に入れて「お祝い」を持っていったら相手も喜んでくれるでしょう。

ポケットからシワシワのお札と小銭で「はい、お祝い😃」と渡したら返されるかもしれません。のし袋は同じでも中に千円札入れて渡したらわざわざ相手の気分を悪くさせるようなものです。

どんどん発信したら広まって価値の上がるものもあれば、包めば強調されるものもある。

服装や言葉遣い

中身に不釣り合いな箱や包みは胡散臭さの元ですが自分の価値を適正にするラッピングは社会貢献になるのかなぁ

と頭に浮かんだ事をつらつら綴ってみました。

世阿弥は「秘すれば花」という言葉を残しています。
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秘伝があることも見せない
「秘すれば花、秘せずは花なるべからず」と言う。この秘するかどうかの分岐点を知ることが重要なのだ。なぜなら、多くの秘事は秘密にすることで機能するようになっているからである。

そのため秘密があるということを公開してしまってはすでに秘密とは言えない。聞いただけでできるわけではないから別に知られてもかまわないと言う人は秘密の重要性をわかっていない。

戦に例えると名将の作戦によって敵が予想しない方法で勝利することがある。秘事というものは家に一つは残しておくものなのだ。

秘密があるとわかっていれば人は対応策を考える。知らないよりもさらに警戒心を強めてしまうことになる。相手が対応策を準備しているならば勝つことの難易度は高まるのだ。心の準備をさせずに勝つことが必要だ。

秘すれば花、公言しては花にはならないのだ。『風姿花伝』

『超訳 世阿弥』より

※画像はAIで作りました。小豆はAI産😃

 

 

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓