2025年7月20日 善竹狂言会
7月20日善竹狂言会
本日は狂言の会
囃子の入る狂言がこれだけ並ぶのも珍しいです。
○狂言「業平餅」
狂言「萩大名」
○舞囃子「頼政」
○狂言「通円」
○狂言「八尾」
狂言「通円(つうえん)」は現在も宇治にある老舗お茶屋さん「通圓」がモデルになった狂言です。
創業1160年
宇治川の合戦を起こした源頼政を題材にした能「頼政」のパロディのようなつくりになっています。
本日は能「頼政」と狂言「通円」が並べて上演されます。
1000年前の出来事と現在が交錯する文化は日本独自です。
平等院から橋を渡ったところにお店があります。
狂言「八尾」も現代に通じるテーマです。
河内国八尾にすむ男が死んでしまい六道の辻までやって来ます。
地獄では閻魔大王が嘆いています。
人間が利口になって仏教が広まって地獄が飢饉になっている。
人間がやって来た!!と喜びますが男は八尾の地蔵からの手紙を閻魔大王に見せます。
地蔵の檀家の親戚なので極楽に送って欲しいとの依頼状。
現代は人を救うはずの宗教で地獄も賑わっているかもしれません。
選挙に行ったあと国立能楽堂で中世の世界観に浸ってみるのもおすすめです。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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