みかんとオレンジ
朝活は『源氏物語』蜻蛉、手習、『日本書紀』武烈天皇、『聖書』サムエル記
暴君的な記述が続く。参加した方から「天皇は平和を祈り続けてきたと聞いてますが記述はだいぶ違いますね」という感想がある。
かつて私自身も神社に掲げられている日本の成り立ちは『日本書紀』『古事記』の事を伝えていると思っていました。
実際、読んでみると世間で語られる日本の成り立ちは複数の説が混在しています。
▶︎『日本書紀』『古事記』原文に記載されている事
▶︎『日本書紀』『古事記』『古語拾遺』他の書物や伝承を解釈を加えて残酷なところは抜いて伝えているもの。
多くの神社はここ
▶︎『日本書紀』『古事記』の言葉を使って自己啓発的に解釈していい話になっているもの
能楽をはじめとする芸能、講演会などはほとんどここ
▶︎地方に残る地元伝承
幼少の時から神話のことは見聞きしていました。自分自身で『日本書紀』を初めて読んだ時の感想は「聞いた話はウソばっかりか?」怒りにも似た感情が湧いてきました。
これは何かといえば同じものだと信じていたからなんですよね。
「みかん」をずっと「オレンジ」と信じていて本物のオレンジを食べた時「みかんじゃないじゃん!!」こんな感じに似ています。
何度か原典を読んで「あっこれは違うんだ」と認識できました。
どれが発掘調査でもなければほんとの事はわかりません。
食べ物は無農薬オーガニックにこだわる人は多いですが、日本の成り立ちに関する情報は加工品が好まれてます。
先ほども外国人に土地を買われる云々を熱弁されました。語っている人が日本の成り立ちを知らないし興味がない。日本の古典研究も外国人の研究者が増えてます。外国人の要職者が多い奈良時代回帰ですね。
現代の政治家は大伴金村を目指しているのかな?
※画像はAIで生成しました。
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 現代と1500年前の日本 - 2025年8月3日
- みかんとオレンジ - 2025年8月2日
- 平安貴族と現代人 - 2025年8月1日
- 脱プロパガンダ - 2025年7月31日