骨抜きの神話
それってほんと?
朝活は『続日本紀』元明天皇、『日本書紀』天武天皇、『聖書』エレミヤ書から哀歌
ナショナリズムを訴える政治家の動画がよく流れてきます。
実際に対面したことがある人が権力を持っていくのは不思議な感じです。
伝統とか文化をもっと大切にと叫んでいる人に「能は見たことありますか?」と聞くとほとんどが「ありません」と答える。
公式記録として『日本書紀』は読んだことあるか尋ねると持ってもいない。
不思議なナショナリズムです。
そんな朝『続日本紀』の官僚の怠慢の記述を読む。
昨今、神話や歴史も不都合なことはふれず何かと美談に脚色して話す人が多い。
魚の骨は全部取って丸ごと口に入れられるような加工品の美談に人気が集まる。
反対のことを言おうものななら「GHQに洗脳されている!」とかめちゃくちゃな陰謀論にすり替えられてしまう。
不正官僚や代表者の不正は天照大神の時代からずーーーと同じパターンで変わらない。
天照大神が葦原中国のために選ばれた担当者、天穂日命(あまのほひのみこと)、その子 大背飯三熊之大人(おおそびのみくまのうし)、天稚彦(あまのわかひこ)
推薦され任命された担当者でありながら3名連続、ハニートラップと賄賂で裏切ってしまう。
それからも大伴金村大連、物部守屋など外国に土地を渡してしまったり新羅に買収されていたり神話の歴史は不正の歴史といってもいいぐらいです。
そこから時代は変わり『続日本紀』元明天皇の御代 国司の怠慢にたいする詔が発せられる。
天照大神と代表者の構図はずっと変えないのか変わらないのか、、
代表者選びの難しさは神代からの日本の課題です。
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すべて諸国が調・庸を運び納めるのに、それぞれ期限が定められている。
しかしいま国司らの怠慢で、納期はおくれ、農耕の障害にもなっている。
そのため運送の人民も労役にわずらわされている。これは国・郡の善政とはいえず、人民をいつくしみ養う要道に反する。
今後もしこのようなことがあれば、重罪として検討せよ。
また海路でを運ぶことは、簡単におろかな民にゆだねているが、そのため、あるいはすでに漂流してなくなったり、あるいは多く水にぬれて損なわれている。
これは国司が先の禁制に従わなかったためである。今後、悔い改めぬ者には、犯行の軽重に応じて罪を科し、損害は国司に弁償させよ。
また、五兵(五種の兵照。弓矢・袋(つえばこ)・形・女・製)の使用は古くから久しく行なわれている。
強敵を服従させ、従順なものを手なずけるのも、みな武徳に困っている。ところがいま六道(七道のうち西海道を除く)の諸国において営造する武器は、充分しっかりしたものではない。
いざという時どうして役に立とうか。今後は毎年、製造した武器の見本を提出させ、巡察使が出向いた時、くわしく見本とひき比べて調べよ。
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※画像はAIで生成しました。
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