人がルールになる問題

人がルールになる弊害
朝活は『吉田松陰全集』『史記』『聖書』
今日は『史記』の循吏列伝が印象深く記憶に残りました。
———-
『史記』循吏列伝
太史公言う。法令は民を導くためのものであり、刑罰は姦を禁ずるためのものである。文(法令)と武(刑罰)と二つながら備わらなくては、悪人がはびこり良民はおそれる。
———
その後、孫叔敖が楚国の宰相に赴任します。
権力ではなく教育により民を導いたので上下は和合し禁じられたことは守られ、不正をする役人もなく盗賊もなくなった。
全ての国民が豊かになり生活を楽しめるようになった。
このよい状態が3ヶ月で悪くなります。
王様が貨幣が軽すぎる理由で大きく重いものにしました。民は不便がって貨幣を使わなくなり誰も仕事に励まなくなります。
宰相は報告を受け、貨幣を元通り軽いものにしたところ市場は三日でもとに戻った。
文武というと日本では勉強とスポーツの意味が強い印象です。
文と武には多様な意味があります。そのひとつが「文(法令)」と「武(罰則)」です。
法令が行き届かない状態でいきなり罰則を受けたら不信感がつのります。
そのためには命令や強制ではなく教育により法令の意味や理由を理解してもらう事が必要です。そして対応する適切な罰則も必要です。
知っている人だけが知っていて見つけたら即罰則。こうした不文律も必要なことはあるかもしれません。とはいえ不文律だらけの世界は生きづらそうです。
自分がルールという王様か。原理原則と決められたルールに従う宰相なのか。
人がルールになった時、何かと問題は起こるものです。
そんな事が頭に浮かぶ朝でした。
※画像はAIで生成しました。
The following two tabs change content below.
森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 占ってはいけない日と時 - 2026年1月8日
- 人がルールになる問題 - 2026年1月7日
- 『群書類従』読み始めます - 2026年1月6日
- 本日は旧 新嘗祭 - 2026年1月5日








