古文の読解

古文の読解 (ちくま学芸文庫)/小西 甚一
¥1,575
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あなたもできる!朝活読書。

vol.259  2011年5月31日配信

『古典の読解』


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▼《1》今日の一言

▼《2》今日の一冊

▼《3》編集後記

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▼〈1〉今日の一言 #259

 「あなたにとって古典とは?」

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▼〈2〉今日の一冊

『古典の読解』

小西 甚一 著

ちくま学芸文庫
———————————-
著者 小西甚一さん(1915~2007)は
フランス語、中国語を習得し能狂言、俳句
などにも造詣の深い文学博士です。

表紙やタイトルからして硬い学術書だと
思ってしまいますが、その期待は裏切られます。

もともとは参考書だったそうですが、
「受験を離れた大人が古典をゆっくり
味わうためのガイド」というスタンスの
楽しい一冊です。

●この本を一言でいうと

「なるほど」です。

●おすすめのポイント

古典の文法や時代背景にとどまらず、
全体としての理解の方法なども
語られています。

ジャンルやボキャブラリーという意味の
理解や辞書を使わずに読む方法など
古典を読もうとしている方や
もっとわかりたいと思っている方には
最適なガイドブックです。

いちいち辞書なんか引かなくても
ちゃんと解釈できると言う事について

「どうしてそんな芸当ができるのか。

コツは簡単である。無料で教えるのはなんだか損を
するような気もするが」

としたうえで公開、解説している方法は古典だけでなく
外国語にも応用が利きそうな方法です。

また寝殿造りのウソというコーナーでは
誤った情報が転載、転載の末に定番になってしまう
教科書の問題を指摘しています。

読み物として楽しめる本ですが、最後の章には
試験の対策も解説されています。

ぜひ読んでください。

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▼〈2〉編集後記

今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

20年以上前、謡の意味を調べようと思って
受験用の古典参考書を読んだことが有りましたが、
混乱したというよりさっぱり
役に立てる事ができませんでした。

その点、この本は能や狂言を含めた
古典全般に通じている考え方を
まとめてある珍しい本です。

こうして読んでみると
時代ごとの古語のニュアンスや意味の違いを
説明には外国語を使った方が
簡単に説明できることが多いようにも思えます。

古典と外国語は分離せずに同じ授業
にした方が理解しやすいかもしれませんね。

「あなたにとって古典とは?」

ジャガイモの花って見たことありますか?

http://ameblo.jp/bon-bon-kun/entry-10900324025.html

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▼おまけ

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓