日本書紀 完読会 27週目 感想
20240204
334-④33
歴史は戦争の記録があってこそ事実が残るのかと思い始めた。こんなに優位に立った、こんなに酷い目にあった、感情の大きく動くところは歴史にも記録に残りやすい。
「それ勝ちても敗れむことを忘れず、、、云々」は教訓的。ちょうどイチローの自己肯定感は気持ち悪いという話を聞いた。何事も偏ってしまうのは良くない。そして朝、『中庸』のことをグループに投稿した。どうなりたいのかがないまま思い込みの抽象概念は生きづらくなるだけ。「久須尼自利」は韓国でもあまり使われない古語かもしれない。とくにここには記載がないが全国的に転載が多かった時期。朝貢に関しては外国を頼っていたのかもしれない。この辺りは研究者でも諸説あるところ。
ここで今の国境感覚で読んではいかないなと思い直す。現在の日本地図を思い浮かべてしまうのは『日本書紀』を読む上で一番邪魔になる先入観かもしれない。また外国との優位性を描くことになってきている。国内はすでにヤマト政権優位なのでわざわざ平定の歴史を記載することもないのだろう。
敏達天皇の御代。やはり『日本書紀』は天皇の御代をしっかり読み込まないといけない。敏達天皇の学んだ歴史はどんなものだったのか。蘇我馬子が登場。蘇我馬子宿禰と称号がついていると新鮮な印象。
大使という言葉が使われている。昔の学校などで小使いという言葉があり大使いはと思っていたが実際に日本書紀に記されていた。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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