兵法家伝書
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朝活読書 vol.54 2010年11月7日配信
『兵法家伝書』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #54
「間合いとは?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『兵法家伝書』
柳生宗矩
渡辺一郎 校注
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著者 柳生宗矩さん(1571~1646)は徳川秀忠、家光の
兵法師範でした。
進履橋、殺人刀、活人刀、新陰流兵法目録事という構成
になっています。
身構、手足、太刀を三学より学ぶようにと説き、その解説
より書き進められています。
「刀ふたつにてつかう兵法」の件は時代劇で有名な柳生十
兵衛もこれを読んだのだろうと思うと感慨深いものがあり
ます。
中国故事などの文学的な面や能楽などの音楽的要素を剣術
に活かす方法を著者の観点で語っています。
現代人においては逆に本書より音楽的な面、文学的な面、
またその間合いに対する感覚を摘出し生活や仕事に生かす
事が出来るのではないでしょうか。
新陰流兵法目録事は画像になっていて伝書の内容を図解で
確認することができます。
ぜひ読んでみてください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
9月23日号でも触れましたが明治以前の文章は難読です。
昨日の一市民の日記などフランス人は200年前のフランス語を
原文で読むことができると思います。
日本語は特別に毛筆の字に触れる環境がなければ江戸時代の看板
ですら読むことができなくなっています。
文化があるとはいっても活字に直さなければ字も読めないのでは
本当に正しいのかどうか判断するすべがありません。
音楽においては完全に日本文化は排除されていて三味線、琴など
いちど外国語である”楽譜”に翻訳して解釈するという方法が
とられています。拍子、間というものも「リズム」と翻訳して
納得する方のほうが多いのではないでしょうか。
ハロウィン、イースターなど本国の恒例行事化するよりは”字”
を読めるようにすることが大切な気がします。
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