論文の書き方

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朝活読書 vol.87  2010年12月10日配信

『論文の書き方』

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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #87

「食わず嫌い?」

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◆〈2〉今日の一冊

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『論文の書き方』

澤田昭夫 著

講談社学術文庫
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著者 澤田昭夫さんは1928年ワシントン
生まれです。南山大学教授、筑波大学教授を
歴任されています。

昭和52年初版の「資料集め」「読む」「書く」「話す」の方法が具体的に説明されて
います。

読む前はインテリ学生向けの固い本という
印象でしたが、開いてみると発見が多く
一気に読んでしまいました。

図書館の利用方法、資料請求の書き方、
アンケートの手紙の書き方とチェックリスト
などまで丁寧に解説されています。

インタビューを申し込む際の心得6か条

1、相手のリスト
2、アポイント
3、雰囲気
4、主要質問、副次質問
5、長さ、切り上げ方
6、礼状

アンケートの9か条の中の8番目

きれいな印刷

など細部に渡り言及しています。

また文章構造の種類を解説した頁は
マインドマップにも通じる内容です。

話す際の目線、間のとり方など
学術書のテクニックだけではない
所がうれしい一冊です。

付録の間違った理論の見極め方や
言い換えの方法などは
「オズボーンのチェックリスト」の内容
をはるかに超える分量が用例と共に
記載されています。

「灯台下暗し」新刊の発想法もよいですが、
一見関係なさそうな物の中にある
発想法や便利なチェックリストを
活用してみてはいかがでしょうか。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

著者は日本人の特徴として理論的な話を
文学的にしてしまうという事を上げています。
「天声人語」なども著者の視点からは
その一つだそうです。

理論的に話すべきものが文学的にしてしまい、
なんでも「徒然草」になってしまうと
語っています。

日常を思い浮かべてみると物が壊れたような
トラブルで
「口のきき方がわるい」とか
「誠意が見られない」などの抽象的な「ゴネ」
で煙に巻いてしまうような”手法”を
しばしば見聞きすることが有ります。
酷い時には「加害者」「被害者」が
入れ替わってしまったりすることさえ
あるようです。

反論のしにくい社会は外から見ると、
非常に幼稚に見られてしまうことも
あるようです。

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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される