文学という毒

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あなたもできる!朝活読書

vol.167  2011年2月28日配信

『文学という毒』

http://ameblo.jp/yu-o-mo/
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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #167
 
 「ふ、ぷ?」

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◆〈2〉今日の一冊

『文学という毒』

青山学院大学文学部日本文学科 編

笠間書院
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青山学院大学で行われた対談、シンポジウムを
まとめた一冊です。

第一部は歌舞伎界の大御所と青山学院大学学長
との対談

「白血病の特効薬は、
猛毒とされる砒素からできている」

という逆説的発言がこの企画の本質を突いたと
評されています。

第二部は欧米、中国、日本の文学、文化の
研究者のシンポジウムの収録となっています。

本来劇薬である『ガリバー旅行記』が
なぜ世界中でベストセラーとなったのか
レトリックという毒を覆う「糖衣」

これこそが他のメディアではまねのできない
文学の存在意義だとこの本は語ります。

「春雨物語」「癇癪談」「諸道聴耳世間狙」
「よしやあしや」など

1700年代の文学が紹介されているところは
これからの選書の参考に非常に便利です。

インターネットで有名な「ヤフー」
「天空の城」「ガリバー旅行記」
の共通点

「家畜人ヤプー」を読んだことが
有る方にもお勧めです。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

この本には幼少のころを思い出す
キーワードがいくつも有りました。

記憶のトリガーになる単語が幾つか
組み合わさっていました。

小学校2年生のころ絵本や
図書館に有る本でなくオリジナルが
読みたいといって父に「ガリバー旅行記」
を買ってもらったことが有りました。

忘れていたそのころの記憶が
鮮明に思い出されます。

その父親も42歳で白血病で他界しました。

その後、母親に
「本を読んではいけない」
と言われたこともありました。

何故か聞くと
「流し読みでマンガと同じだから
読んでも読まなくても同じ」

という理由でした。

その当時はやっていた横溝正史さんや
森村誠一さん、その他、著者読み、
出版社読みしていたのでもしかしたら
本代がたまらなかったのかもしれないですね。

文句を言いながらもよく買って
くれたものだと感謝してます。

その反動か今では好き放題、読み放題
誰にも文句は言われません。

これは中毒かと思ったのですが
食事と一緒なんですよね。

食中毒はあっても食事中毒はありません。

できない事を出来るようにしたいとか、
知らないことを知ろうとする事は
別に特別なことではないですよね。

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文学という毒―諷刺・パラドックス・反権力/著者不明

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓