日本人はなぜ日本語が話せるのか

□□□□□□□□□□□□□□□□□ 
あなたもできる!朝活読書。

vol.222  2011年4月24日配信

『なぜ日本人は日本語が話せるのか』


□□□□□□□□□□□□□□□□□

▼《1》今日の一言

▼《2》今日の一冊

▼《3》編集後記

―――――――――――――――――

▼〈1〉今日の一言 #222
 
 「あなたにとってあしたとは?」

―――――――――――――――――

▼〈2〉今日の一冊

『なぜ日本人は日本語が話せるのか』

今井 邦彦 著

大修館書店

http://t.co/136Vecz

———————————-
著者 今井邦彦さんは昭和9年東京生まれの
文学博士です。

日本人はどうして日本語が話せるのか
という疑問をわかりやすい言葉で
解説している一冊です。

●この本を一言でいうと

「まともな視点」です。

●おすすめのポイント

日常で使われている日本語の言い回しや
イギリス人がよく誤用している英語の
言い回しなど言語学の解説から
色や笑いの違いについても考察されています。

「もうそろそろ終わりにしようか」が言語学上

「一杯飲もうか」と同じ意味になる理由や

「黒」「白」「赤」など色についての概念など
私たちが日ごろ使っている日本語の
疑問に答えてくれます。

常識という言葉をよく使う方や
空気が読めないと言われるかたにも
役立つ内容です。

●生活への活かし方

人の話を良く聞くという事は大切な事ですが、
音声面だけに注意を向けすぎると
内容がわからなくなってしまうことが有るそうです。

コミュニケーションの本はたくさん出ています。
自分の話していることが相手にどう伝わっているか
という言葉の鏡として日本語の本を
役立てることが出来ます。

他人が自分と違う考えを持っている事を
受け入れられるかどうかを知るための
「メリーとアン」の実験は
興味深いものが有りました。

ぜひ読んでください。

―――――――――――――――――

▼〈2〉編集後記

今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

先日、何かの本を眺めていた時に

「ヴァ行」という単語を目にしました。

「ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ」

「ヱ」「ゑ」「ヰ」「ゐ」を排除してきた
日本語のニューフェイスですね。
知りませんでした。

ら抜き言葉にうるさい人も「ヴェニス」とか
「ヴァイオリン」なんて書いてます。

公の文章にも使われているみたいですね。

発音にうるさい人も「がっこうが」の
「が」と「が」は書き分けないのに
「ヴ」を使うというのは面白いですね。

「食べれる」は間違いという先生も
「学校なう」なんて使っています。

「?」でこんな行き違いが有りました。

昼過ぎのことです。

「ご飯食べる」とメールがきました。

「どうぞ」と返事をしました。

後で聞くと「?」が抜けていたらしく

「ご飯食べる?」

という意味だったようです。

「?」のおかげで今は質問も答えも同じ
言い回しが多くなりました。

「動物園行く?」

「ご飯食べる?」

「ブログしてる?」

「?」は「か」の省略ではないですよね。

「ご飯食べるか」

「ブログしてるか」

これだとニュアンスがだいぶ変わります。

「?」が無くては今の
話し言葉は成立しないみたいです。

近い将来

「Gァ」「Vォ」なんていう
アルファベットも取り入れられそうな予感です。

广k 广o はすでによく見ます。

読めてしまうという事は
文字として機能しているという事ですね。

漢字と漢字を崩したひらがなを
使ってきた日本語ですが、
キーボードでの入力が主流になれば
英単語をローマ字のテニヲハでつなぐ
表記法になるのが自然の流れかもしれませんね。

「あなたにとってあしたとは?」

感想いただけると嬉しいです
The following two tabs change content below.
森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)

曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓