日本書紀完読会 第4期 5週目 感想シェア
20230903
160−195
彦火火出見尊の物語になった。幼少の時の絵本の記憶が蘇る。能「玉井」に引用されている文言が多く感動する。
龍宮に行くと三年経つ。他の伝説も3年は一区切り。次は8年か。
海幸彦がもとの針を返せというのはもっともな気がする。その上、後で酷い目に遭うのも何か不条理さを感じる。当時の常識も現代の傾向も、文句を言うという行為が極端に嫌われているように思う。
産屋を覗くことも針のことと同様にクレームをいう方が悪いような傾向を感じる。これは人生の道理というよりは処世術の教訓にも感じる。
ここからの一書がかなり長い上に、大筋はあまり変わらない話が並んでいる。この物語を一つにしなかったのはそれぞれの子孫を立てる意向かもしれない。
今回は、すべての陵を参拝したので情景が鮮明に思い浮かんできた。開聞岳らしき記述も見つけたいところ。
ウガヤフキアワセズ尊のことはそれほど多く語られていない。ウエツフミもまた読み直したい。
ここで前回の感想をみてみると聖書の引用があった。
「”One who is faithful in a very little is also faithful in much, and one who is dishonest in a very little is also dishonest in much.」
Luke 16:10 ESV
「ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。ルカによる福音書 16:10 新共同訳
借りたものを無くした上に自分の思い通りにする君主。クレームを言い続けた方が罰せられる教訓。前回は不条理さも感じたが正しさより楽しさが大切。人の事がきになったときは自分のことを見直しバージョンアップしていく。このような捉え方が行きやすいように感じる。
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