自信のモノサシ
自信っているのか?
舞台をしていると「自信ありますか?」と聞かれることがあります。
ほとんど考えたこともないモノサシです。
なんでしょう。
温度計で体重を計らないように自信のモノサシはほとんど使った感覚がありません。
「できる」という確信もないです。
なにしろ2010年、舞台から集中治療室に直行してます。
この時に1番困ったのが「大丈夫なのか?」という問合せのメールや電話です。
脳梗塞というのは麻痺なので自分でよくわかりません。
生きているという意味では大丈夫ですが、もう復帰できるのかという問合せには「そのつもりです」くらいしか答えられず。
酔っ払いも「大丈夫〜」という人ほどダメなわけで感覚はホントに当てになりません。
今でも呂律が回ってない感じもしますし手がよく動かない感じがする時もあります。
あとショックだったのが、文字です。
もともと悪筆ですから文字はキレイではありませんでした。
入院するまでは「もっとキレイに書いたら」と言われても「大きなお世話」と思っていました。
それが退院後だと「また元に戻りますよ〜」とか言われる。はじめからできてないことが病気のせいにされるのもモヤモヤしたものがあります。
「自信ありますか?」
自信という感覚よりも「指が動く」「体の痛みはない」「今やることはわかってる」などなどひとつひとつのチェック項目に漏れがないよう準備を繰り返すだけです。
準備をしている時は自信とかない方がやりやすいものです。これで大丈夫なのか、ここはこれでいいのか、不安の方がほとんどです。
で始まったら今やる事に集中しますから、結果、舞台で自信を感じるような隙間は全くありません。
健康状態も含めて最後までやり切ってくれるだろうという思いはありますが、やっぱり自信とは違うような感じです。
モノサシを持ってなければはかれないものなのでなんともピンとこない感覚です。
という事は自信もって言えます😃
※画像はAIで生成しました。
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 自信のモノサシ - 2025年9月6日
- 習慣化アプリ45日め - 2025年9月5日
- 異常が普通 - 2025年9月4日
- 夏越の祓の効果 - 2025年9月3日
コメントを投稿するにはログインしてください。