豊臣秀吉の舞った能
本日の朝活は『続日本紀』聖武天皇、『日本書紀』9周目の初日、『聖書』バルク書
そのあとは稽古能にて3曲「胡蝶(こちょう)」「邯鄲(かんたん)」「通小町(かよいこまち)」
「胡蝶」はシンプルな作曲、「邯鄲」「通小町」は他の曲には使わないフレーズ満載で複雑な作曲です。
古い演能記録を見たら文禄四年(1595)五月廿四日に豊臣秀吉が舞った記録がありました。
この時はよくできたと褒められたようで師匠の下間少進に舞台で使った装束を賜ったと記載されています。
どんな囃子方が勤めていたかは記録されていませんが終わってホッとした事でしょう。
権力者のご機嫌が命に関わる時代です。
どんな舞台だったのかタイムマシンがあったら見に行きたいものです。
※画像は本日の台本と古い演能記録です。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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