「はじめる」と「続ける」

「はじめる」と「続ける」

朝活は『吉田松陰全集』未焚稿、『史記』孝文本紀、『聖書』Genesis

今日、印象に残ったのは吉田松陰の『曹参論』嘉永四年六月、松陰21歳の記述です。

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『曹参論』吉田松陰

「凡そ天下の事、創業は難きに似て易く、守成は易きに似て難し。後世、唯だ創業の難く守成の易きを見て、未だその易きもの、更に難きことあるを知らず」

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これは吉田松陰が様々な講義をした記録のような中に収録されています。出典は『貞観政要』の「創業守成」です。

吉田松陰の遺稿は古典の解説が多いので定番古典を確認できます。

誰でも国を創るわけではないですが「はじめる」と「続ける」は日常的にしていることです。

「はじめる」事は一見難しそうで実は簡単

「続ける」事は簡単そうで実は難しい

100日チャレンジという短い期間でもはじめるのは実は簡単。1回やれば始まります。

継続はまず目的に沿ったものでないと辛いだけ。

目的と目標がはっきりして取組み内容も決まって2回め、3回め、、56回め、、と数が積み重なると不思議にやりにくい時が出てきます。

こんな時、縄跳びと同じだなぁと思う事があります。

1回は誰でも飛べる。

100回連続となるとどこかで引っ掛かる。

50回なら必ずできるかというとそうでもない。

20回?10回?

そうなると必ずできると言えるのは、自分の場合1回です。

それなので100回はとても無理

1回を100回繰りかえす方式にしています。

1回、2回、3回、

100回×1セット

ではなく

1回、1回、1回、

1回×100セット

連続記録というのは続ける事になんだか辛くなってくるのが不思議です。

今日1回、

次の日は

今日1回、

そんな感じでいつも一回で終わりです。

結果、何日も続いてしまってます。

能楽も正直、毎日ワクワクという事はありません。夜までやってみよ、もうやめた。次の朝も夜までやってみよ。と続けるような時もあります。

何かに取り組んでやってみると始めるより続ける事の難しさを感じる人は多いと思います。

やる前はなんだか、思い切って始めちゃえばあとはなんとかなるように思いがち。

目的、目標、取組みが合っていればあと1回、

合っていなかったらすぐにやめる事も必要ですね。

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
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(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

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皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
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俊寛
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猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
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隅田川
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(せ)
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善界
是界
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殺生石
接待
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(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
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大般若
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忠信
忠度
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鳥追
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(は)
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(ひ)
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檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
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放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓