ライバルを探せ!
あなたもできる!朝活読書。
vol.253 2011年5月25日配信
『ライバルを探せ!』
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▼《1》今日の一言
▼《2》今日の一冊
▼《3》編集後記
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▼〈1〉今日の一言 #253
「あなたにとってライバルとは?」
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▼〈2〉今日の一冊
『ライバルを探せ!』
対立構造のすすめ
松村 友視 著
生活人新書
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著者 松村友視さんは1940年生まれ。
中央公論社の編集者をつとめ直木賞も
受賞した有名作家です。
「弱きものよ、ライバルを探せ」
中嶋茂雄と王貞治、
ジャイアント馬場とアントニオ猪木、
勝新太郎と市川雷蔵など
ライバル関係が成立していた時代に
そのジャンルが輝いていたと
松村さんは語っています。
人生の道の可能性を開くために
ライバルを探し出せというメッセージの
詰まった一冊です。
●この本を一言でいうと
「誰か?」です。
●おすすめのポイント
様々なジャンルの輝いていた時代から
ライバル関係のあった人物を対比させています。
各章にライバル関係のあった二人の
対比が描かれています。
イチローと松井、栃錦と若乃花、柏戸と大鵬
などキャラクターの際立った人物ばかりなので
一気に読めてしまいます。
ライバル関係は起爆剤になると
語られているのですが、ライバル関係と言うのは
すぐわかるものだけではありません。
意外に見えにくいものだそうです。
「ひとりではかなわぬことが、
ほんの少しの期間でも、
ライバルと感じる相手に出会うことによって、
成り立つということだろう。」
ぜひ読んでください。
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▼〈2〉編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
かつての将棋界の話が紹介されていました。
大山康晴さんと升田幸三さんのコントストは
静と動、柔と剛、円と角だと言った後に
この時代の棋士と現代の棋士の顔立ちはまるで違う
時代劇と現代劇ほどの差が有ると語っています。
将棋だけでなくアイドル歌手も貫禄とか
安定感というものはあまり求めてないですよね。
昔の舞台写真や芸能人の白黒の写真など
年寄りに見えるわけではないですが、
実年齢を越えるシッカリした感じは
どこから出てくるのでしょうか。
ライバル関係は見えにくいという事をちょっと
考えてみました。
たぶん重い荷物を二人で運ぶ時の事を
思い浮かべました。
ライバル関係ではないかと思います。
片方の力が飛びぬけて力が強くても荷物は運べません。
本当に対立していたらどんなに力が有っても
成立しないですよね。
片方が力を入れると相手も同じぐらいで
持ち上げてくるような自分を刺激してくれる
存在なんでしょうね。対立とは言っていても
協力関係も少しあるわけです。
尊敬も少し有るような気もします。
ところが相手が人間ならわかりやすいですが、
この本の中では「美空ひばりのライバル問題」として
「スーパースター(美空ひばり)のライバルは戦後日本の通念」
だと語られています。スケールの大きな内容です。
「霞のかかった対立構造に目を凝らす意味が有る。
そこに”とらえにくい”光を放ってあなたをさそう、
未来のライバルが手招きを
しているかもしれないのである。」
この本はそう締めくくられています。
「あなたにとってライバルとは?」
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