六韜、文韜、第十、挙賢
目次
賢人を登用しようと思ってもなかなかできない
その結果、国家が滅亡思想になるのはなぜか
太公望の答え
◆賢人を登用しても、献策を採用しなければ、実務がないのは当然のこと
献策が採用されないのはなぜか
君主が世俗の人が褒める人ばかりを好み、真の賢人を採用していないから
賢人を採用し献策を実務にするにはどうすればよいのか
君主が、世俗で褒める人を賢人とし、世俗で非難されている人を不肖とした場合どうなるか
→仲間の多いものは昇進し、仲間の少ないものは退けられる。
このような状態になると多数の悪人が徒党を組んで賢人を覆い隠す。
→忠臣は罪もなく殺され、姦臣は高位にはびこる
その結果、世の中は乱れ国家滅亡の危機になる
具体的な賢人の採用は
①将軍(武官)と宰相(文官)がそれぞれ官名に適する人材を推薦する
②その官名に相当する実績を上げているか調査する
③才知、能力をよく選考する
④実績と官名が一致するようだったら採用する
これが具体的に賢人を採用する方法だと太公望は説いた。