大江戸役人役職読本
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朝活読書 vol.101 2010年12月24日配信
『大江戸役人役職読本』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #101
「廃棄?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『大江戸役人役職読本』
新人物往来社 編
新人物往来社
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江戸の主だった役職の実情を
解説した一冊です。
1、仕事の内容
2、役高、役料
3、設置、廃止年
4、支配先
上記の4つは各役職の初めに
簡潔に記されているので
読みやすいつくりになっています。
細かい役職なども紹介されていますが、
索引が無いのが惜しいところです。
時代劇に登場する
「火付盗賊改」「町奉行」
の違いや禄高
台所役人のアルバイト
奥医師の治療費
「牢屋役人」や「首切り役人」の
世襲など興味深い記事が満載です。
時代劇ファンにもお勧めします。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
小学生の時に「大江戸捜査網」
という時代劇が放送されていました。
架空の話だと思っていましたが、
実在の役職として紹介されていました。
「隠密廻り同心」
町奉行に直属し、裏付け捜査や
証拠集めをする秘密探偵
三十俵二人扶
寛永八年(1631)設置
幕末まで存続
南町、北町奉行所に各2名
あらゆる職業に変装し任務を遂行
したそうです。
「隠密同心 心得之條」
薄給の割には役得があり希望者の
多い仕事だったようです。
台所役人は料理以外でも
おいしい仕事だったようです。
全国から集まった素材の中から
将軍の調理に使うのはごく僅かで
あとは廃棄という事になっていたそうです。
実際には廃棄したはずの物を使って
「お弁当」作りに精をだし場内当直の
役人に売っていたという事です。
料理の腕も素材も一流のもので
ずいぶん人気があったそうです。
大掛かりな事業仕訳が
明治維新だったのかもしれませんね。
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