謡本リフォーム
ごきげんよう!
能楽師 森澤勇司です。
本日は2月に思い切って修理に出した謡本が
出来上がってきました。
そのまま使っている方も多いのですが、、、
やはり稽古で毎日使うものですし、、、、
何よりも気持よく開きたくなるふれたくなる
身の回りのものはいつも綺麗にしておきたいものです。
謡本なので修理などタブーで
朽ち果てないようにそっと使うようにして
10年位経ちました。
能楽を始めてから30年たち、、
稽古の時にも開くたびに気になるようになってきたので
思い切って謡本4冊リフォームすることにしました。
壊れないか気になる所があれば
自分では集中しているつもりでも
何%か集中力が奪われます。
これはやはり長期で見たら良いことではありません。
30年使っているので表紙は補修しながら
こんな状態になっていました。
一週間の修理期間の後、こんなに綺麗になりました。
美しい装丁です。
稽古そしていない時にも前においておきたいくらい
綺麗になりました。
舞台に直接上がるものではないですが
稽古で使うもの、自分にとって大切なモノは
いつも綺麗にしておきたいですね。
ものを大切に使うこと稽古ですね。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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