日本書紀 完読会 18週目感想
340→343
3巻
016→021
022→027
028→033
034→039
040→045
古代天皇を現在の天皇と同じように語ってしまう人は多い。まったく性格の違う行為争いに明け暮れる一面もある。この当時はいかに強いかと言う意味で争いが描かれているのだろう。
そして雄略天皇の御代になる。いきなり眉輪王が安康天皇を殺害。記載されていない恨みを持つに至る様々な出来事があったのだろう。そして眉輪王も殺される。
またその後も市辺押磐皇子を殺害。側近も殺害。
高橋皇女の子の件は瓊瓊杵尊と木花咲耶姫のテンプレートそのもの。
またその後の池津姫の刑罰も具体的な方法が記載される。特殊なことだったのかもしれない。
またその後も返事がないことへの制裁。むちゃくちゃとも捉えられるが、現代でも返事は重要な意味を持っている。
仕事の能力の高い側近は増えたものの人道的な影響を与えられる側近は少ないようだ。これは部分的に見れば歴代にもあったことだと思う。掛け算で大悪になっているのだろう。
大蛇に雷と名付ける場面がある。この例からすると遡って黄泉の国で伊弉冉命にまとわりついていた雷は蛇のことなのかもしれない。神代のことと天皇の御代は複雑にリンクしている。一つ一つ照らし合わせれば現世で起こりうる問題は想定外のことはなく人間の思いつくことは一定の範囲内なのかもしれない。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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