古事記完読会 感想 8週目
8①孝安天皇
②孝靈天皇
③孝元天皇
④開化天皇
◆崇神天皇
⑤后妃と皇子女
⑥美和の大物主神
欠史八代といわれる天皇の御代を読んで思うことがある。この天皇という名称はそもそも人ではなくこの部分は神話の一部だと思う。西洋的な感覚で肉体が存在しない神と人を分別して考えてしまう。そもそもこれは西洋の発想である。この神話の捉え方が西洋の感覚のまま日本の古伝承を解釈するのは勘違いのもと。はっきりした史実が始まるまでは神話のようなものではないだろうか。後の天皇の御代を全て肯定するためのテンプレートになっているように思う。孝安天皇も姪と結婚、ウガヤフキアワセズ尊の婚姻とも繋がってくる。『古事記』は特にこの初期天皇の皇子達を柱で表記している。『日本書紀』はこの辺りを人の歴史として記載しているが『古事記』は神話として記載している。どこまでを神話として捉えるかは解釈にもよるところではあるが今回読んだ範囲は『古事記』では神話として記載されている。天皇という言葉に現在の天皇を思い浮かべてしまうところがかなり強い先入観になっている。