江戸の城と川
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あなたもできる!朝活読書
vol.146 2011年2月7日配信
『江戸の城と川』
http://ameblo.jp/yu-o-mo/
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #146
「難しい?」
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◆〈2〉今日の一冊
『江戸の城と川』
塩見鮮一郎 著
河出書房
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著者 塩見鮮一郎さんは1938年生まれ。
河出書房新社編集部を経て作家として
活躍されています。
かつて「仏神に祈る」「徳川幕府」と
記していた言葉を
「神仏に祈る」「江戸幕府」と
言い換えてしまったのは維新政府や
文部官僚のイデオロギー操作だと
塩見さんは指摘しています。
政権交代した明治政府が「徳川」の
名前を使いたいはずはありません。
その徳川家もイデオロギー操作を
入府の1590年8月1日以前、
「ここ(江戸)は寒村にすぎなかったという
記録をばら撒いた」
と著者は切り込みます。
「江の戸口」に館を立てた
桓武平氏の末裔「平 重継」後に
土地名を何し「江戸」氏と名乗ったそうです。
平重継(江戸)、太田道灌、後北条、徳川15代、
天皇と移り住んだ東京の中心部の歴史が
非常に興味深い内容で語られています。
若林、中目黒、野方、下落合、石神井
私の住んだことのある5つの土地も登場します。
(東京在住なので当たり前ですが、、、)
現在の地図と対照した図解も多く
東京在住の方にはおすすめのです。
東京に出張の多い方、皇居周辺でお勤めしてい
る方は、毎日の通勤に楽しみが
加わるのではないでしょうか。
イデオロギー操作から
解き放たれたい方には必読の一冊です。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
「イデオロギー操作」という言葉は
何か仰々しくてちょっと引きますよね。
抵抗感のある言葉の一つでは
ないかと思います。
能楽を仕事にしていると良く言われるのが
「難しい」という言葉です。
「能って難しですよね」
能に限らず「難しい」っていう言葉は
一種のイデオロギー操作だと思うのです。
言われた方にも言った方にも良い影響のない
言葉です。
これを「やりがいがある」とか「楽しむ」
「もえる」なんて言い換えてみては
いかがでしょうか。
「難しい」とは簡単にいう事ができますが
この言葉を否定するのは「難しい」のです。
セミナーにいって同じ参加者から
「難しいですよね」
と言われたら
「いいえ、簡単です!」
とは答えられません。
「ブログ読者ふやすのって難しいよね」
「簡単ですよ!」とはいえないので
「はぁ、」なんて答えてしまいがちです。
モチベーションの上がる言葉で
はないように思います。
「難しい」って他にも使われます。
「君には難しい」「目標達成は難しい」
やはり「簡単ですよ」とはいえません。
そんな時
「やりがいがある」とか「楽しめる」
「燃える」なんていうのはいかがでしょうか。
「ブログ読者増は難しいですよね」
「ブログ読者増はやりがいありますよね」
「ブログ読者増は燃えますよね」
このほうがワクワク感がまして
広がりが出てきます。
「古典って難しいですね」
「古典って色々な角度で楽しめますね」
言葉使いだけで
「難しいこと」が
「やりがいのあること」「燃えること」
「楽しめること」に変えられる。
そして気持ちが変わる。
これは自信をもって
「簡単です!!」と
宣言して良いのではないでしょうか。
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