六韜、文韜、第八、守国
目次
国を守るに当たって君主がすべきことは何か
斎戒して身を清めること
そして文王は7日間の斎戒をして、太公望を北側の王の位置に座らせ師への敬意をしめし、自分が臣下の位置に座り改めて質問の答えを求めた。
太公望の4つの教え
①天地の永遠不滅の道理
②春夏秋冬と四季が万物を生成すること
③仁君聖王の道
④民衆の機微について
天は運行して四季が生じる、大地は四季の運行によって万物を育成する。
つまり天は万物の主と言える
天下には民衆がいる、聖人はこれを治めて養う
聖人は万民の主であり天地四季の道理をはずして万民を統御することはできない
春夏秋冬、四季の作用とは何か
「春」万物が生じる
「夏」万物が成長する
「秋」万物が実を結ぶ
「冬」万物は静かになる
具体的には
天下が平和にお様ているとき、仁君聖人は世に現れず
天下が乱れていれば、平和を取り戻すために明智を働かす
聖人は天地の間に存在する
天地の常道にそって天下をおさめれば万民は安泰になる
民衆が動揺すれば利害損失を被ることになる
争いが起こった場合には
争いを治めるために兵をおくる。
争いの収まった後には、民衆を和合させるために徳仁を行う。
聖人が上に立って仁義をとなえ
天下万民はこれに応じる→平和になる。
自然の道理とは
何事も極端になればもとに戻ろうとする。それなので進んで争ってはいけない。消極的な責任逃れもいけない。
国を守ることが以上の道理にかなっていれば聖君の明智の光は天地の恵と同じような偉大な働きになる。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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