六韜、文韜、第七、守土
目次
領土を守るにはどうすればよいのか
①親族と疎遠になってはいけない
②民衆を侮ってはいけない
③側近を慰撫する
④隣国と友好関係を保つ
⑤政権を人に任せてはいけない
⑥農業よりも先に商工に力を注いではいけない
太公望の例え
物を干すなら日中の気温の高いときに干す。刀を抜いたら必ず人を切る。斧を振るときは必ず物を伐る。すべてやらなければ好機を逃すことになる。水は細い流れのうちに塞がなければ大河になってしまう。僅かに燃えている小さな火も消さなければ大火になる。草も双葉のうちに刈り取らなければ大木になり小野が必要になる。
君主に必要な習慣
富を積むこと
富んでいなければ恵みを施すこともできない。
施さなければ親族をまとめることもできない。
親族と疎遠になると害がある。
民衆の信頼を失ったら国は滅亡する。
政治を人任せにすれば、任せた人のために害され、障害を全うすることなく滅亡するでしょう。
仁義とはなにか
①民衆を敬して侮らない
②親族が和合すること
この2つが根本になる
追加して
①君主の権威を人に与えない
②天の道理に従う
道理に従うものは登用し、逆らうものは罪を断つ
この仁義の根本を実践すれば天下は平和に人民は君主に帰服する。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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