232−267 死んで三日後に生き返る話は『聖書』、能の「歌占」を連想させる物語。三日というものに国を超えた意味を感じる。ここでも遷都が繰り返されていることをみると大事業であっても今想像するよりもはるかに狭いものだろうと思う。造も質素にしているということだが、毎回御殿が新築されるのは負担が大きいものだと思う。また時系列...
能楽博物館WEB日本書紀( 4 )
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外国との交流の話が多くなる。公用語は中国語とはいえどもさまざまな言語が混じり合っていたのだろうと思う。 『百済記』が登場しこの後『魏志倭人伝』など外国の書物の記述も引用されてくる。このあたり『古事記』とは全く性質が違うところ。神話の構図と現実の世の中はリンクしていることを強く感じる部分。神話の世界の主従関係の構図も理想...
20231029 日本書紀完読会 第4期 13週目感想 160−195 同じことを続けるのは根気がいる。以前はそう思っていたが日課に根気はいらないしゲームが好きな人は今日で何日目などと数えることもなくひたすらやっている。 『日本書紀』を読むこともそんなゲームと同じ位置付けになると特に意気込みとか必要としないものだ。 今...
124−159 争いの構図、兄弟喧嘩。ホムツワケ王から日本武尊、仲哀天皇の御代に入ってからの白鳥を読んでいると火の鳥が頭に浮かぶ。全てを見ている何かの使いもしくはメッセンジャーのような存在。他者としてみればそう見えるが、これは人の内面が作り出すイメージの世界を現実に見える鳥にとうえいしているのだろう。蒲見別王の白い鳥も...
スサノウ神が投影されている印象の強い場面。神話部分は天皇の御代を肯定するために作られたように思えるようになってきた。もしくは神話のまま天皇の御代ができているのか。いずれにしても神話と天皇の御代はリンクしている。 日本武尊が八岐大蛇を退治する神話、ヤマトタケルが大蛇を含めかなりの広範囲、八方とも思える国を制圧していくとこ...
20231008 52−87 垂仁天皇の最後の場面。清彦の出石伝説、田道間守の非時香菓の伝説はちょうど「午前3時の手帳会」で今週お話をしたところと一緒になった。1週間に一度でも講座ができていることがありがたい。 田道間守は偶然なのか本年、新作能の再演があったようだ。二荒山神社にも祀られていた記憶が蘇ってきた。 改めて表...
20230924 264−305 五巻が読み終わる。淡々混としていると終わることが通過点になってくる。千千衝倭姫命という名前が倭姫世紀と日本書紀の記述の違いになっているようにも思た。直接の違いというよりも同じ名前が含まれていると同する説が出てきてもおかしくない。 天皇ごとに都を遷す習慣がよくわかる。 崇神天皇は何度も読...
124−159 前回の途中から可愛之陵の情景が頭に浮かぶ 天稚彦の事件 どんなに信用したとしても環境が変われば人は変わる。『六韜』の「選将」で語られる信用できる人間の選び方が頭に浮かぶ。「返矢畏るべし」は教訓としても広まってほしいお話。返事は大事です。 喪山神話も現代に通じる。亡くなった故人に似ているという発言を聞くこ...