日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか
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朝活読書 vol.92 2010年12月15日配信
『日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #91
「好きなお肉は?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか』
星川淳 著
幻冬舎新書
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著者 星川淳さんは1952年生まれ。
屋久島在住の作家・翻訳家です。
グリンピース・ジャパンの事務局長も
勤めています。
捕鯨調査に使われる税金は年間10億円
だそうです。
この本の良いところは有りがちな
感情論ではなく現在のデータや
日本人がクジラを食べてきた歴史
なども丁寧に解説しているところです。
アメリカでも捕鯨がないわけではなく
ジョン満次郎が助けられたのは
アメリカの捕鯨船です。
伝統、文化といった物が
何なのか
「クジラ」が大切なのか
「捕鯨」が大切なのか
利権、調査の実態、食用クジラ肉の
汚染状況など日本人なら知って
おきたい内容です。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
「ジョハリの窓」のことを11月11日号
で紹介したことが有ります。
http://ameblo.jp/yu-o-mo/entry-10703652188.html
北方四島、尖閣諸島、靖国神社など
他人(外国)が知っていて自分(日本)が
知らない事はたくさんあります。
捕鯨もその一つではないでしょうか。
伝統、文化という安易な言葉で関係
無いものも一緒にまぜ多額の助成金が
動いている事実は多くの日本人が
知るべきです。
クジラを食べる習慣は縄文時代から
有ったそうです。この時代はクジラ
だけでなく犬や猫、昆虫などその他の物も
食べていました。
クジラを食べることと、ノルウェイ式捕鯨や
調査捕鯨が同じ伝統文化なのか疑問です。
各地では新しく作った「古典芸能風お祭り」
が伝統文化として助成金を受けていたり、
民話などを題材にした「新作演劇」を
地域の伝統文化だと宣言してしまったり
いろいろなすり替えが起こっています。
この本の著者もある人の考える
「伝統」や「文化」が子どものころ
体験したことを指していたり
数世代だけの習慣でしかない事は多いと
語っています。
身の回りの事にも多く興味を持ち
自分で判断していく必要があると思います。
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