心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「夜はすでに明けければすごすごと立ち帰りぬ」 東北の民話としても語り継がれている錦塚の伝説がもとになった物語です。 男女の求婚に木の枝に錦をまいたニシキギをつくり男は女の家の戸に置きます。 なかに引き入れてあればOK外に放置されていればまた次の日も次の日も、、、三年経って千に...
能楽博物館WEB能の曲( 5 )
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心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「三五夜中の新月の色」雨月より 三五というのは掛け算で十五です。 かつて月がカレンダーだった時代には十五日めは満月です。 現代では新月というと全部が陰になった月のことを言いますが 能の時代、漢詩などでの新月は東の空に初めて見えたときの月のことを指す場合もあります。 ですから満...
心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「あまりに苦しう候ほどに薪を下ろし休まばやと思い候」飛雲より 羽黒山に向かうやあ節の前に、 薪を背負った老人が現れます。 山を歩いてきた老人は 薪を下ろし紅葉の下で休憩します。 山伏は紅葉の下に休む老人を 何か意味ありげに感じて話しかけます。 後場は山伏と鬼神の対決になりま...
心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「げにや落花こころあり、人心なし」鳥追舟より 主君が家を留守にしているときに、留守をまかされた家来は主君の妻子を使用人のように使うのでした。 その理不尽なしうちに子が嘆く場面の言葉です。 道端に落ちている花びらには心はありませんが人を和ませたり儚さを感じさせたり人の心を動かす...
心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「きり、はたり、ちょう、ちょうと悪魔も恐るる声なれや」呉服(くれは)より 呉服はいまではごふくとよんでいますが くれはとよばれていました。 中国から織物の伝承をした クレハ、アヤハという姉妹の物語が能「呉服」です。 江戸時代には人気曲だったようで上演回数もおおかったようです...
ちょうど立石に用事があったので2日続けて熊野神社にお参りしてきました。 「江戸名所図会」をみてみると昔のお社の記事がありました。「くまの」と書いてあります。 石がご神体の祠だったようです。阿佐ヶ谷神明宮と石神井、そしてこの熊野の祠は霊石がご神体になっていて形が似ているという記載があります。三輪山の磐座のようなものを想像...
春秋時代、越王の勾践に敗れた父である呉王の闔盧の敵を討つため、夫差は毎夜薪の中に寝ては仇討ちの心をかきたてた。志を心に刻み込んでいた。 三年後、ついに会稽山で勾践を降伏させたが、勾践は復讐の念を忘れないため苦い胆をなめて、苦難の末に夫差を打ち破ったという故事に基づく。「臥薪」とは、堅くて痛い薪の上に寝ること。「嘗胆」と...
當麻寺に中将姫の伝説があります。能では「雲雀山」「當麻」に登場します。天平19年8月18日(747年9月30日)- 宝亀6年3月14日(775年4月22日)とされていますが當麻寺のホームページによると下記のようになっています。「阿弥陀如来との約束通り、中将法如が29歳になった春。當麻寺では桜や梅、桃の花が咲き...