静御前の墓参り
今年に入って「正尊」「二人静」「船弁慶」と静御前の舞う曲が続いている。
思い立って静御前の墓参りに行くことにした。
栗橋というところ、初めて行く場所だが駅からは近い。
見晴らしの良い駅です。
めちゃめちゃに寒い。年始に青森、盛岡に行きましたが体感ははるかに寒いです。
駅からは徒歩5分もかからずに到着
歳をみると800歳ちがい
21歳で亡くなっている。10代の時から大変な人生でした。
もともとお墓のあった高柳寺はいま光了寺と名前が変わって少し離れたところにうつっていました。
利根川は大規模なスーパー堤防建築中。
こちらのお寺には静御前の舞の装束が保管されているそうです。
話を聞くと背中の部分だけらしい。もし本当だったら800年近く経ってますから少し残っているだけでも奇跡です。
命日の9月15日は公開しているそうです。
義経は静御前よより9歳上で享年30歳
東鑑によれば24歳の妻と4歳の娘とともに処刑されました。
静御前は享年21歳
肉体を持っていた期間は短いですが二人共名前は残る。
「身こそは沈め、名をば沈めぬ」二人静
一行の文に思いがこもっているんだなぁ
次は伊勢原 大山阿夫利神社の「船弁慶」です。こちらの催しはインバウンドで外国人向けの催しです。一般の方は入れないそう。何軒かお問い合わせをいただいたので別の催しをご紹介させていただきました。
2024年2月18日能の音を聞く会を開催します。今回のテーマは「三番叟(さんばそう)」です。ご来場お待ちしています。
https://www.reservestock.jp/page/event_calendar/1294
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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