遊ぶ日本語 不思議な日本語
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あなたもできる!朝活読書
vol.157 2011年2月18日配信
『遊ぶ日本語 不思議な日本語』
http://ameblo.jp/yu-o-mo/
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #157
「。?」
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◆〈2〉今日の一冊
『遊ぶ日本語 不思議な日本語』
飯間 浩明 著
岩波アクティブ新書
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著者 飯間浩明さんは1967年生まれ。
早稲田大学メディアネットワークセンター
非常勤講師です。(2003年発刊当時)
「おそろしくやさしい人」
「おそろしい場所」
「おそろしい人」
これら意味が変わる「おそろしい」を
的確に選んで行けるのはなぜなのか。
「山々」はあるのに「川々」は使わないのは
なぜなのか。
著者の原稿に「食べられる」が「食べれる」
と校正された話や
「モーニング娘。」の「。」の意味など
普段、気にしていないけれども
説明は、、、できない!
はやっている表現や言葉を楽しく
分析した一冊です。
「国境」を「くにざかい」「こっきょう」
どちらなのか疑問に思った方には特に
おすすめです。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
「て抜き言葉」の事が紹介されていました。
太宰治さん「人間失格」の中の「生きくれよ」
下宿の娘が短歌らしい言葉を使おうとして
「生きてくれよ」を「生きくれよ」と書いた
例です。
近松門左衛門さんも「て抜き」言葉は使っていて
「呼びだしてくれ」を「呼びだしくれ」と
樋口一葉さんも日記の中で
「参ってくれ」を「参りくれ」
またことばに非常にうるさかった評論家
福田恆存さんも「ヴェニスの商人」の
翻訳の際に
「応じてくれる由」を「応じくれる由」
と表現している例を挙げています。
何れも「古語風」であって古代の中には出てこない表現だそうです。
江戸時代ごろから
「してくれる(くださる)」
「してやる(あげる)」
「してもらう(いただく)」
というに相当する表現が出そろったそうです。
江戸以前の人なら迷わず
「生きよ」「参れ」
となるそうです。
ハッキリしてますね!
2月2日号
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