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上達に必要なこと【玄象】

おはようございます!

能楽師 森澤 勇司です。

心にしみる能の言葉を

厳選してお届けします。

「只今あそばされ候、琵琶の御調子は黄鐘、板屋を敲く雨の音は盤渉にて候ほどに」玄象より

琵琶の名手、藤原師長は日本を離れ

中国に琵琶の修行に行こうと思い立ちます。

旅の途中、立ち寄った塩屋で

師長が琵琶を弾きはじめます。

塩屋の主は突然の雨に

板を茅葺きでおおいます。

琵琶のチューニングは黄鐘(ラ)

雨が板に当たる音は盤渉(シ)

雨の音の音程を聞き分けられる塩屋の主は

琵琶の名手、村上天皇の霊の仮の姿でした。

自分が一番と思っても

目の前の人はさらに上をゆく達人かもしれません。

上達するほどに

◆丁寧な対応を心がけましょう。

本日も素晴らしい1日をお過ごしください。

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森澤勇司

重要無形文化財能楽保持者 20歳から能楽界に入る 43歳で脳梗塞の後 リハビリのため記憶の仕組み、心理学を学び復活 47歳で重要無形文化財「能楽」保持者に選出される。

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