日本書紀完読に向けて42週三本足のスズメ現る
42-1019
178→183
184→189
190→195
196→201
202→207
208→213
男女の髪型が変わり女性も馬に乗るようになる。風俗の変わり目がはっきりしている。また地震の記述が多くなる。一見、地震が増えたようにも感じるが、それだけ建物が多くなり被害がはっきりしてきたということにも感じた。
また地震の後は飢饉がある。かなり時代が下った『方丈記』もこの順番で災難がある。これも以前は宇宙の法則のように特別に思っていた。しかし、地震があれば農地にも被害がある。作物に影響があれば食料が少なくなる。ごく当然の成り行きだということがわかる。
廣瀬・竜田の神を祀ることも頻度が増えている。これが祭祀の頻度なのか、記録の頻度は判断し難い。
また天変地異の前後は不思議な天体現象が現れる。そして実際の地上の現象も記録される。他にもいろいろなことがあっただろうが、記録者が結びつけた事項が事実になる。
この辺りは現代の占いにも共通している。
三本足のスズメも現れまた地震がある。天智天皇の御代からの地震は激しいものがある。
神の出現する能は地震とも密接であろうとの思いが強くなってくる。
三本足、天の様子、廣瀬、竜田の神など象徴するものが頻出する。氏や貨幣が使われるようになり現代まで続く習慣が出来てくるスピード感がある。いつの時代も変化の時期はガラッと変わる。コロナ禍がなければサラッと読み流していただろうことがその時代にいるようにリアルに感じられる。
大地震、津波、星が降ってくる天文現象、この辺りは今残っている記録も合わせて調べてみたい。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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