人の話をよくきくとは?

人の話を聞くのは難しいといわれます。

団体で稽古をしていると周りの様子をみて何かするという習慣が
悪いほうに出てしまうことがあります。

隣の人が間違えるとそれに合わせてしまったり、隣の人が止まってしまったら
自分もつられてしまうなどです。

昨日、稽古の時に私が両手を上に伸ばして伸びをしながら

「前屈してください」と言ってみました。

なぜか全員伸びをします。

2回目・・・・・・同じ

3回目・・・・・・同じ

4回目・・・・・・周りをチラチラ見始める人が3人

5回目・・・・・・周りを見ながら前屈し始めたひとが2人

5回終わって「私はなんといいましたか」と最後まで伸びをしていた人に聞くと
「・・・・」全く聞いていないのです。

彼らが反抗している訳でも不真面目なわけでもありません。

  ぴんく 黄色 

↑こんな表記になると字を読むのもひっかりが出てきます。

集中しようと思っても意識の向く方向が変わってしまうことが実感できると思います。
数回音読してみるとわかりやすいです。

「人は話の内容ではなく外見や雰囲気で言葉を解釈する」
という話を聞いたことがあります。

「人の話をよく聞く」という事が大切なのは
「聞く」ということが意識しないとできないからなのですね。

相手に体(意識)を向けてしっかり「聞く」姿勢を作らなければ
「よく聞く」ことはできないのだなぁと考えさせられました。

伝える側も伝えたいことがある限り「聞いて」くれるまでイライラせずに
何度でも繰り返し同じことをいうべきだと思いました。

時間を短縮するのだったら事前に「逆のことをしますから」と一言っておけば
情報の伝達がスムーズにゆくことでしょう。

お互いに情報を受け入れやすい状況をつくってストレスを軽減すればより
良い人生が過ごせると思います。

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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される