失われた九州王朝
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朝活読書 vol.66 2010年11月19日配信
『失われた九州王朝』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #66
「ヤマト?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『失われた九州王朝』
古田武彦 著
朝日新聞社
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九州王朝が存在し滅亡するまでの
「漢倭奴国王」の読みからはじまります。
新匈奴単干章
漢委奴国王
などと対比し著者の解釈を展開していきます。
「漢の委奴の国王」とすべき
「漢の倭の奴の国王」という3段階読みはありえない。
「委奴」と「伊都」と読むことはできない。
「委奴」は「ヤマト」ではない。
邪馬壹国をヤマトと結びつけるために邪馬台国としてしまった。
強引な読み替えが歴史を変えているという論点から
出発しています。
著者は中国の史書を表現のルールに沿って解読する
という手法で日本の歴史を紐解くという方法を
とっていると語っています。
天動説をすて地動説の立場から古代の真実に到達すること
が不可避の道だとも説いています。
現在では風化してしまった感のある九州王朝説ですが、
ブレインストーミングの一環として受け入れてみては
いかがでしょうか。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
「漢倭奴国王」この読みの説を読むたびに非常に疑問に
なることがあります。
「なぜ日本語で読みを議論しているのか?」
ということです。
中国から来たのだったら中国語の古代の発音を先に考えた方が
よいと思うのは邪道でしょいうか。
「America」も現在では「アメリカ」かつては「メリケン」です。
文字だけ見ればとても同じとは思えません。
万葉仮名の文字が違うのは発音が違ったからという説もありますし
近年では50音にはない「ヴ」という表記も定着してきています。
ほとんどの人が文字を持たなかった時代に何を基準に表記を
していったのか。
張宝高の取引履歴が残っていたら書いてあるかもしれませんね。
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