謡曲の中の九州王朝
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朝活読書 vol.72 2010年11月25日配信
『謡曲の中の九州王朝』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #72
「大八州は九州か?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『謡曲の中の九州王朝』
新庄智恵子 著
新泉社
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著者 新庄智恵子さんは1919年生まれ多元的古代研究会関東
会員です。
能の台本である謡の中の記述を細かく解釈し「大八州」
「豊葦原中国」は九州王朝だという事を解説しています。
「鶴亀」は日本の曲である
紀国は佐賀県北岸
伊勢志摩は筑紫糸島
日向は筑紫の日向
淡路島はお能古呂島(能古島)博多湾内にある小島
その他謡曲の中の記述を九州王朝の歴史が残っていると
語っています。
あたりまえの日常を疑ってみたり、考えてゆくヒントに
なる一冊です。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
歴史の真実というのはわかりません。
歴史の証拠として謡曲を取り上げている書物は結構多いようです。
謡曲は歴史に基づいて書かれているものも多いと思います。
「素盞鳴は新羅に降臨した」とか検証してみたくなるような
記述が散見します。
しかし謡曲は演劇の台本です。これを歴史の証拠とするのは
少々無理があるような気がします。
「大河ドラマで放送されているから
歴史には出てこないが登場する人物がいたはずだ」
とか「弥七は実在した」などという説がないように
ある程度は作者の意図や演出というものも考えつつ参考に
してゆくのがいいのかもしれません。
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